7人組女性アイドルグループ、FRUITS ZIPPERが4日、東京・豊洲PITでデビュー1周年記念公演「FRUITS ZIPPER 1st Anniversary 超めでたいライブ!」を行い、6月26日に中野サンプラザでの単独公演開催を発表した。同会場では7月2日の閉館直前での単独公演実施となる。
公演は閉館へ向けて5月から行われている「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の一環イベントとして行う。鎮西寿々歌(24)は「たくさんのアイドルの先輩方が立ってきた場所です!こんなめでたい時に光栄な機会をいただきました」と喜んだ。
中野サンプラザはモーニング娘。らを輩出したハロー!プロジェクトのグループが多く使い、“ハロプロの聖地”とも呼ばれる場所。同プロジェクト出身の歌手鈴木愛理(29)をはじめ、ハロプロ好きを公言する櫻井優衣(23)は「もう中野サンプラザには立てないんだと諦めて、これだけはかなわないなと思っていました。誇りに思います」と笑顔で語った。
1周年記念公演では新衣装もお披露目し、4日リリースの「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな~」、TikTok再生回数7億回越えの人気曲「わたしの一番かわいいところ」、2月リリースの「ハピチョコ」など17曲を熱唱。新曲「Going!」「ハートのローラーコースター」の2曲も初披露した。
駆けつけた約2500人は過去最大。ダブルアンコールでは全員が公式グッズとして販売していた“めでたい”にかけたタイのかぶり物をつけて登場した。6人それぞれが思いを語り、真中まな(24)はステージを見るファンの視線がエネルギーになっていると感謝し「今日あらためて実感しました。うしろまで絶対見えないだろうなと思っていたんですよ。でも、視力が良かったので、うしろまで見えていました。これからも私たちはパワーを届けますので、みなさんも愛を届けてくれたらうれしいです。よろしくお願いします」と語った。
早瀬ノエル(19)はデビューから1年間の活動について「怒濤(どとう)の1年で、幸せな日々を過ごさせていただいた」としつつ「私の性格なんですけど、どうしても悲観的に考えてしまう癖があって」と切り出した。「この1年でいろいろ考えてしまって、つらく感じなくていいのにそう感じてしまうことが多くて」と明かし「でも、いつもそういう時にみんなの顔が浮かんできて。このままでは終われないなと。みんなを幸せにして高いところにいくまで絶対にFRUITS ZIPPERは終われないなと思って。活力を私が与えてあげているつもりだったのに、いつの間にか逆になっていて。みんなが私の生きる理由になっていてました」と涙ながらに語った。
最後は決意も口にし「すてきな景色をみせてもらって、もらうものばかりで、こんなにたくさんのエネルギーをもらった分、これから先、もっともっと100倍、1000倍にして返したいと思うので、いっぱいっっぱい全力でついてきてください。今日はありがとうございました」と締めた。
松本かれん(21)は「1年前はいつも泣きながら『一生懸命頑張ります』と言って舞台袖からいつもライブに出ていたんですけど、今、ステージに出る時ってめっちゃ楽しくて」と笑顔をみせ「泣くことも少なくなったし、みんな家族みたいな感じじゃないですか。だから私、みんながいるから1年でめっちゃ強くなったなと思いました。2年目も一緒に頑張ってくださいな。よろしくお願いします」と話した。
アイドル経験のある櫻井は「1年前は私、ステージに帰ってくることがすごく怖くて、自信がないまま立っていて。立っていいのかな?とかいろんな葛藤がありました」といい「この1年でとても大きく変わったことがあって、それがちゃんとステージを自分の居場所として、みんなが認めさせてくれたなってすごく思っています。だからこの1年でそう変われてとってもうれしくて。本当にみんなには感謝でいっぱいです。ありがとうございます」と語った。
満員の客席も見渡し「1周年でこんなにもたくさんの方がFRUITS ZIPPERを好きになってくれて、求めてくれると思ってなかったので、今、応援してくさっているみなさんにきれいな景色と気持ちを伝えることができて本当にうれしいです」と感謝。2年目へ向け「1年目はみんなにたくさん支えてもらってばっかりだったなと思っているので、私がアイドルになりたいと思った理由でもある、たくさんの人にパワーを届けたい、笑顔にしたいという夢を、2年目でちゃんと私自身が納得できるようにかなえたいと思います。2年目も7人で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」。
月足天音(23)はここまでの活動について「今で言うと(9月の)ツアーが楽しみだったり、楽しみがない時期がなくて。そういった日々が幸せで、ファンの方、メンバーとか、みなさまの支えがあってできていることなので。みなさまに感謝しています。ありがとうございます」と感謝し「ライブでのタオルやペンライトと、毎日、ツイッターにリプ(返信)くださったり、そうしたものも私の支えになっています。2年目もよろしくお願いします」と語った。
仲川瑠夏はグループが1年で急成長を遂げたこと、この日のライブで見られた景色を喜び「本当にすごくうれしくて、みんながついて来てくれることが感謝でいぱいで。何でアイドル続けているんだろうって思った時に、ファンの人が(活動を)始めた時からずっと応援してくれて、支えてくれたから今も続けてこれたんだなと思っていて。本当にみんなのことが大好きだから…」と涙ぐんだ。続けて「ずっと(他グループ時代から)ついてきてくれたファンの人とか、感謝でいっぱいだし、もっと輪を広げて、本当に世界に行きたいと思っています。みんないっぱいついてきてください。よろしくお願いします」。
最後にマイクを持った鎮西は、単独ライブとして初めて立った豊洲PITのステージについて、曲を重ねるごとに「FRUIS ZIPPERの世界みたいになっていくのがすごいなと思って。今、すごく居心地いいんですよね。ここに来てくれているみんな、メンバーのみんなの思いでできているんだなと感じて」と振り返った。
気持ちが落ちている時に聴いた自分たちの曲が励みになることも多かったという。「歌詞の全部が刺さってきて。歌は離れていてもどんなところにいても、地球、宇宙にいても届くものなので。歌に乗せていろんな思いをこれからも届けていきたいし、そこには絶対に愛しかないなと思うし、目に見える愛、見えない愛を全部届けていくから、全部受け取って、私たちに届けて、与えてっていうのをずっと死ぬまでやっていきたいと思います。今日は本当に幸せでした」と締めくくった。
FRUITS ZIPPERは6月に中野サンプラザでの初公演が決まったほか、9月からは全国6都市をめぐる初の全国ツアー開催も予定している。