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KiSS KiSSの6人が語る、正統派アイドルとしての本気が詰まったデビューアルバム『FiRST ALBUM』

KiSS KiSSの6人が語る、正統派アイドルとしての本気が詰まったデビューアルバム『FiRST ALBUM』

WACKでいちばん新しいグループが早くもアルバム・デビュー! GANG PARADEとはまた違う面を見せた6人のカラフルな世界に夢中です!

今年3月の〈WACK合同オーディション〉最終日に結成を発表された、WACKでいちばん新しいグループ、KiSS KiSS。メンバーの6名はいずれもGANG PARADEで活動する顔ぶれながらも派生ユニットではなく、最初に公開された“KiSSES”のMVからもわかるように、彼女たちが纏うのはキラキラした正統派アイドルのカラフルな魅力です。初のツアー開催に合わせて早くもファースト・アルバム『FiRST ALBUM』を届けた6人に、新グループとしての本気を語ってもらいました。


KiSS KiSS
『FiRST ALBUM』
WACK(2023)

また別の好きなことができる

――結成の経緯を教えてください。

チャンベイビー「2月ぐらいに、6人だけ集められて……」

カ能セイ「ドッキリじゃないですけど、深刻そうな雰囲気でマネージャーさんに呼び出されて、怒られるのかと思いきや、渡辺(淳之介)さんからお話をいただきました」

ナルハワールド「渡辺さんが直接あまり関わってこなかったメンバーを選んで、一緒にやりたいって言ってくださって」

――その時点で方向性も決まっていて。

アイナスター「そうですね。最初から〈ギャンパレの派生ユニットではなく、まったく別のグループとして正統派アイドルをやるよ〉っていうお話でした」

キラ・メイ「チャンスをいただけて嬉しい気持ちになりました。アルバムやツアーの予定も話していただいて」

ベビ「かわいいグループ名で気に入っています」

キャ・ノン「小文字の〈i〉が逆に新鮮です。〈WACKだ!〉って(笑)」

――〈正統派〉というコンセプトについてはどう感じましたか?

セイ「できるかな?って不安になったんです、一瞬。でも、やってみたいなっていう好奇心が大きかったです」

ナス「私は昔からアイドルが好きで、でも〈自分はなれない〉って漠然と思っているなかでWACKに辿り着いたみたいなところがあるので。そのWACKで自分が最初に好きだったかわいいものをできるなんて、っていう気持ちです」

――昔はどんなアイドルを好きでした?

ナス「エビ中さんが最初なんですけど、小学生の頃はアイドルが社会現象ぐらいTVに出ていたので、AKB48さんやいろんなグループに自然と触れていました」

ベビ「私もどっちかって言うとナスと同じ。AKBさんもだし、韓国のアイドルが好きで、かわいいアイドルにずっとなりたくて。その後で知って入れたWACKでこんなかわいいことをできて、忘れていた気持ちを取り戻した感じです。〈やった!〉って思っています(笑)」

メイ「私もWACKを知る前はハロー!プロジェクトが好きでした。好きな場所でまた別の好きなことができるって幸せなことだし、しかも、どっちかじゃなくて、どっちもできるのが嬉しいなって」

ナルハ「私は逆で、ホントにWACKしか知らなくって、他のアイドルさんを全然通ってこなかったので。だから新しいことをできるのは楽しみなんですけど、勉強しなきゃ!って思いました(笑)」

ノン「最初にこういった活動を始めた頃は〈ライヴが楽しいな〉ぐらいの意識で、あまりわかっていなくて。それからWACKに入りたいと思ったので順番が逆なんですけど、KiSS KiSSで対バンに出た時に昔の現場の雰囲気を思い出して懐かしい感覚になったんですよ。〈アイドルの良さって変わらないんだな〉って改めて感じたし、メイちゃんが言ったみたいに、どっちもできているのが凄く楽しいですね」

――この6人での活動はいかがですか?

セイ「ギャンパレだとこの6人で固まっているわけでは全然ないので、この6人だけで集まって相談したりするのが新鮮ですね。新しいことに挑戦できるのも、みんなの新しい一面を見られるのも嬉しいです」

ナス「GANG PARADEではみんな途中加入した身なので、先輩たちの積み上げてきてくれたものがすでにあって、そこでいかに新しい風を吹かせられるかみたいな意識なんですけど、KiSS KiSSは初めて1から始めるグループなので、自己紹介やライヴのMCなんかも、6人みんなで模索しながら作り上げている途中ですね」

ナルハワールド

いろんなものにキスしたり

――で、文字通りの『FiRST ALBUM』が完成しました。幅のある内容になっているので、曲ごとに伺いたいと思いますが、まずオープニングは原田茂幸さん作の“KiSSES”です。

ナス「いちばん最初にいただいた曲で、イントロから凄くポップだし、キャッチーなフレーズも多くて、テンポ感も含めて何度聴いても飽きない感じ。グループを代表するような曲です。MVのセットもホントにかわいい空間で、衣装と別の私服っぽい衣装にお着替えさせてもらったり、キス顔にみんなで挑戦してみたり、THE正統派アイドルのMV現場って感じがしてちょっと興奮しました(笑)」

――MVもKiSS KiSSならではですね。砂丘を歩いたりしないし。

ノン「廃墟で踊らないし(笑)」

――2曲目も原田さんによる“雨天決行”ですが、こちらは勇ましい雰囲気です。

ナルハ「アルバムの中でいちばん疾走感があって、こういう曲もできるのが嬉しいです。KiSS KiSSの曲をよくシャッフルで聴くんですけど、“雨天決行”のイントロが流れてくると毎回〈お~!〉って感じになります(笑)。振付けはセイがやってくれて、他の曲と比べても全身で動く系のダンスなので観てもらいたいです」

ナス「泥臭さがあるというか、〈いくぞ!〉って気持ちが締まる曲です」

――続いてはTogoさんによるポップな“わんわんおーらぶ♡”。メイさんの歌詞もユニークですね。

メイ「ちょっと変わった感じにしたくて、テーマを決めるまで時間がかかったんですけど、〈犬の気持ちで書いてみよう〉ってノリで書きはじめたら歌詞がどんどん出てきました。自分と飼い主しかいない世界で、その人のことが好きで好きでしょうがないみたいなところが犬のかわいさかなと思って、その一途な気持ちを女の子の恋心に重ねています。振りも私が付けて、とにかく犬っぽい簡単な振りをいっぱい入れました(笑)」

――ご自宅に犬はいるんですか?

メイ「いないです。実家に猫がいるので、どっちかって言うと猫派(笑)。犬のことはすべて妄想です」

ナス「これって犬の気持ちってか自分の気持ちだよね?っていうぐらい、普段のメイちゃんの感じがする(笑)」

――ガヤとかセリフもかわいくて。

ベビ「アドリブで入れました」

メイ「アイドルっぽいですよね(笑)」

キラ・メイ

――続いてのトロピカルな“KiSS KiSS SUNSET”はアイナ・ジ・エンド(BiSH)さんの作詞作曲で。

セイ「振付けやヴォーカルのディレクションまで全部に関わってくださって、まず仮歌を聴いた時に〈うわ~、アイナさんだ~〉って思いました。アイナさんも〈自分では歌えないから〉って言うぐらいのかわいい曲を私たちのために作ってくださったので、曲の世界観を表現できるようにがんばりました」

ベビ「歌うパートの振付けも〈キャラの良さをうまく引き出したい〉ってその場でメンバーに合わせて考えていただいて」

ナス「良いところはめっちゃ褒めて伸ばそうとしてくださるし、〈ここが足りてないよ〉っていうのもハッキリ伝えてくださって。お忙しいのに、一人一人に丁寧に向き合ってくださって嬉しかったです」

――貴重な経験になりましたね。で、次の“フランケンシュタイン”は曲もセイさんの詞も独特の怪しさがあります。

メイ「セイの歌詞がホントに好きで。作詞していた時に私も一緒にいたんですけど、〈仮歌のサビの頭がどうしても“フランケンシュタイン”にしか聞こえないんだけど、どうしよう!〉って言われて」

セイ「そうだ、メイちゃんといた」

メイ「そしたら“フランケンシュタイン”で採用されていて、フランケンシュタインに負けないぐらいのパワーワードが散りばめられていて。聴いてても楽しいし、ナスの作った振りも楽しくて好きです」

キャ・ノン

――セイさん単独では初作詞ですね。

セイ「はい。めちゃくちゃ嬉しかったです。これは〈フランケンシュタインのショータイム〉を物語っぽく書いてみました。人間を自分の世界に迷い込ませて、おかしくしちゃうっていうストーリーで」

ナス「そうなの? 振付け前に教えてよ」

ノン「でも、そういう振付けだよね」

ナス「そう、魔性の女が館に人を招き入れるようなコンセプトで、最後は館に閉じ込めるっていう(笑)」

メイ「人間を引きずり込んでる」

――ちゃんとセイさんのワールドに繋がってましたね。

ナス「良かったです、感覚一致で」

――はい。そしてYohji Igarashiさんによる問題作“KiSS KiSS KiSS”ですね。

ノン「これもMVを撮っていただいたんですけど、“KiSSES”のMVが王道だったので、〈あっ、2本目がこれなんだ〉って(笑)。MVではいろんなものにキスしたり、好き勝手にやらせてもらいました。渡辺さんはサビをカラオケとかのコールで流行らせたいそうです(笑)」

――かわいくない(笑)。

ノン「KiSS KiSSになって〈ちょけて逃げちゃいけない〉っていうのがあるなかで、この曲だけはちょけ全開でいいのが心の救いです(笑)」

チャンベイビー

WACKの外でも戦いたい

――おふざけから一転して、幻想的で儚い“マシュマロボディ”が続きます。

ベビ「かわいい曲がいろいろあるなかで、ちょっと雰囲気が違って好きです。聴いた時に振付けを作ってみたいって初めて思ったので、立候補してやらせてもらいました。かわいさのなかにちょっとエッチな感じの歌詞もあるので」

――ちょっと含みのある内容ですよね。

ベビ「はい。女の子らしさ、えちかわいさみたいなのを表現できる振付けを考えてみました。完全にゼロから自分だけで考えたのはホントに初めて」

メイ「女性らしい振付けというか、身体のラインが出るような振りがたくさん入ってて、めっちゃかわいいです」

――同じく原田さんによる“いないいないばー”は明るくキャッチーですね。

ノン「“KiSSES”と一緒に最初にレコーディングした曲で、推しに対する思いみたいなのが詰まったかわいい曲なんですけど、聴いた時にTikTokでやってる姿が見えたんですよ。なので、サビはみんなで真似したくなるようなものにしようって相談して、先に手振りから作りました。それがスマホの画角内でどう見えるかを考えて、そこに後からどんどん振りを足していく新しい作り方でやってみました。でも、お金のポーズをしていたり、パチンコとスロットの動きをこっそり遊び心で入れていて(笑)。ライヴでやるのが楽しいです」

――ノンさん作詞の“SEEK”は都会的でまた違った雰囲気ですね。

ナス「アルバムの中でも大人っぽいというか、“KiSS KiSS SUNSET”も背伸び感はあるんですけど、それよりもっとビターな雰囲気の曲で、デモをいただいた時に〈あっ、こういう曲もあるんだ〉ってビックリした記憶があります。ノンは言葉遊びが上手くて、日常で使わないようなオシャレな言葉をたくさん知ってるので、アルバムに深みを出してくれていて素敵だな~と思って」

ノン「“KiSSES”の中で片思いしている女の子のバッドエンドを勝手に考えて書きました。“KiSSES”で〈バカだな〉って歌うんですけど、こっちでは〈馬鹿なふりさせて〉に変えたりして」

ナス「振付けも“KiSSES”オマージュが入っているんだよね」

アイナスター

――おかもとえみさん作の“Twilight”はもっと等身大の日常っぽさがあります。

セイ「他の曲とまた違うめっちゃオシャレなテイストで、いただいた時にすんごい興奮したぐらいホントに大好きな曲です。歌詞もかわいいものがいっぱい出てくるし、サビの〈一番近い自販機で君の好きなジュース〉ってところが大好きで、ちょっと嫌なことがあっても〈大丈夫!〉って明るくなれるような感じです。この曲は振付けもさせていただいて、歌割が細かく変わるので構成を考えるのが大変だったけど、ライヴでも観応えがあるんじゃないかなって。KiSS KiSSは振り数の多い曲が多いけど、この曲のサビは手を振るだけなので、みんなで一緒にノッてもらいたいです」

――そして、唯一のバラードとなる“あの日のメロディ”はベビさんの作詞です。

ベビ「ちょうど4月頃に作詞していたので春の感じにしたかったのと、KiSS KiSSなので恋について書きたいなって思って。春、桜、初恋をテーマに、青春っぽさも出したくて、学校っぽいワードとかも入れながら書きました。いまだに夢に出てくる好きだった人、という設定で」

――ギャンパレだとこういうテーマで書くこと自体もあまりないですもんね。

ベビ「そうなんです。もう別に好きとかは全然ないんですけど、たまに夢に出てくる人というイメージで書きました。それで振付けにも夢見てるポーズを入れたりして」

セイ「ベビちゃんがこんな歌詞を書くなんて! 何か……ソワソワしました」

メイ「恋してんのかな?って(笑)」

――甘酸っぱい感じでいいですね。そして、ラストはナルハさん作詞のキリッとした“iDEAL”です。

ナルハ「はい。これはKiSS KiSSが始まるにあたっての前向きな気持ちを込めてみました。かわいい系でもWACKの熱い気持ちは持っていたくて〈行かなくちゃ〉って入れてみたりとかして。〈かわいいだけじゃないよ〉みたいなのも見せたいなと思って書きました。作詞も2年ぶりぐらいに採用していた だいたので、ちょっとドキドキしてます(笑)」

メイ「振付けもナルハが作ったよね」

ナルハ「そう、〈人生一度きり〉とか〈1秒〉とか〈1〉をモチーフにしてるので、人差し指を立てる振りを多めに入れました」

メイ「ナルハの歌詞って明るいなかにもちょっと影があるから〈前を向いていきたい〉みたいな詞がより映えるし、しかもアルバムの最後に入ってくるので、KiSS KiSSのこれからっていうのを感じられて、凄く良いです」

カ能セイ

――っていう全12曲。いつもとまた違う思い入れもあるのではないですか?

ベビ「はい。ここまでゼロから始めたことも初めてだし、作詞や振付けとかも全部をゼロから作っていったアルバムなので、本当に一生忘れられないファースト・アルバムになったな~って感じです」

――兼任という形で大変だと思いますが、切り替えは難しくないですか?

ナス「ギャンパレとは人数も、やってることも、パフォーマンスの仕方も全部が違うので、意図的に切り替えるとかはなくて、自然にそうなっている感覚です」

ナルハ「うん。別グループという認識なので、自動的にそうなりますね」

ナス「でも、根底にある〈行かなくちゃ精神〉みたいなところは変わらないので、それぞれで培ったものを自然に活かせたらいいなって思います」

――そういうことですね。では、ここからのKiSS KiSSの展望を教えてください。

ノン「WACKの外で戦えるグループになりたいです。WACKの枠を出ても対バンで外のアイドルさんと戦えるようにもなりたいのと、TikTokやInstagramも始めさせてもらったので、いままで届かなかった層にもいろんなルートから私たちを届けたいです」

メイ「もちろんいろんな人に届けたいんですけど、やっぱり〈女の子がなりたい女の子〉って凄く王道だなって思うので、そういう存在になりたいです。自分はまだ全然そこを掴めていないけど、KiSS KiSSはみんなかわいいので」

ベビ「他のアイドルさんとの対バンってWACKに入ってからホントに初めてぐらいの経験で、心が燃える気持ちになりました。ノンも言ったようにWACKの外で戦っていきたい気持ちです」

セイ「たくさんグループが出る場に行くと、かわいい系の王道アイドルが流行っているのを感じるし、そのなかで私たちもひときわ抜けた個性を見せていかなきゃいけないなって思っています。いまのツアーで土台を作って〈KiSS KiSSってこんなグループだよ〉っていうものを固めていきたいです」

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